よくある質問

Q1. 世界農業遺産・日本農業遺産とはなんですか。

A1.
世界農業遺産の正式名称は世界重要農業遺産システム(GIAHS:Globally Important Agricultural Heritage
Systems)。国連食糧農業機関(FAO)が2002年から開始したプロジェクトで、各国の多様な農業の存在を積極的に評価し、これを維持・活性化する仕組みであり、次世代へ継承する仕組みであり、重要な農法や生物多様性等を有する地域を認定する制度です。

日本農業遺産とは、世界農業遺産の国内版として農林水産省が制定した制度です。2016年度に初めての選定が行われ、峡東地域が認定されました。
世界農業遺産の5つの認定基準に日本独自の基準として、「・変化に対する回復力、・多様な主体の参加、・6次産業化の推進」が加えられています

Q2. 制度の目的はなんでしょうか。

A2.
世界的に重要な農業上の土地利用、景観、生物多様性の保全を推進することを目的とし、地域に古くから伝わる農業や伝統的・文化的資源を活用しつつ、生物多様性の保全や生物資源の持続的な利用を図ります。

Q3. ユネスコの世界遺産との違いはなんですか。

A3.
ユネスコ世界遺産が、遺跡や建造物、自然が登録対象なのに対し、世界農業遺産は、現在も営まれている農業活動及び基盤となる生物資源・生物多様性を重視しています。次世代への継承を目指す点は共通しています。

Q4. 「峡東地域の果樹農業システム」が評価された理由は

A4.
峡東地域は、古くから扇状地の立地や自然条件に適応した、ブドウやモモ、カキなどの落葉果樹の適地適作を継承し、日本最古のブドウ「甲州」をはじめ、300種類もの遺伝資源を有し、多様な高品質の果樹栽培は、小規模農家の生計の安定と果樹農業のレジリエンスを高めていること。さらに、ワインや枯露柿などの加工品は、農家の生計や地域経済の安定を図るために先人の知恵や努力から生まれたもので、こうした特徴が高く評価され、次世代に引き継ぐべき素晴らしい財産として日本農業遺産に認められました。

Q5. 認定による地域のメリットはなんですか

A5.
日本農業遺産・世界農業遺産の認定により、住民の地域への誇りがさらに高まることにつながります。さらに峡東地域の知名度が国内外でさらに高まることにより、観光振興や農業振興につながり、農作物や加工品のブランド化など、峡東地域の魅力向上に大きく寄与するものと期待されます。

Q6. 認定後の責務はありますか

A6.
認定されることによって、農業生産活動そのものに直接規制や制限が加えられることがありませんが、認定の核となる農業システムが保全されていくことが重要ですので、保全計画に基づく事業を推進していきます。

Q7. ロゴマークを使用したい場合はどうすればいいですか

A7. 当サイトのロゴマークについてをご確認ください。

ギャラリー