01.
扇状地に適応した独特の土地利用
峡東地域の扇状地は場所により土壌、水利、気象などが異なります。このような立地、気象条件の違いに対応するため、ブドウやモモなど果樹の樹種ごとの栽培特性を生かした適地・適作による
独特の土地利用が行われてきました。
例えば、褐色低地土や淡色黒ボク土が分布する地域では、モモやスモモ、カキなどが、褐色森林土が分布する地域では、ブドウが多く栽培されています。
02.
傾斜地を有効利用する工夫
扇状地の農園には、大小の自然石が点在していましたが、傾斜が比較的大きい場所では、その周辺にある自然石をそのまま用い積み上げる野面積みの石垣によって、作業性のよい圃場を作り傾斜地を有効に活用しています。
03.
里山と一体となった美しい果樹園地帯の景観
ブドウ、モモ、スモモなど多様な果樹の栽培品目により形成される果樹園は、周辺の里山の景色と一体となり、世界に類を見ない 、四季折々の美しい独特の景観を形成しています。
このような四季を彩る果樹園の景観は、人々に潤いと安らぎを与える効果など様々な機能を発揮し、重要な観光資源となっています。